コラム
瞑想サロン「精神と時の部屋」が生まれるまで第6話
2024.11.16
シリーズでお届けしております「精神と時の部屋」誕生ストーリー、本日は第6話。
この誕生秘話は「精神と時の部屋」の代表自身のヨーガの道でもあります。
代表にとってヨーガとは「生き方」になります。
古代から続くヨーガは、肉体を目覚めさせ、感情表現を目覚めさせ、最終的に人間の本質を人格上に顕現する科学です。
この科学は、何をするかではなく、どう生きるか、今いる環境でどう生きるかです。
潜在能力を覚醒させる法則をヨーガ・スートラで学び、次にそれを自分の人生に適用させます。
そのため古代にはグルというこの道の師匠(グル)がいて、個々の人生にこの法則を適用させていました。
現代では、コンサルティングに相当します。
当サロンでは、覚醒のヨーガ個人指導で潜在能力を目覚めさせるヨーガレッスンを。
覚醒のヨーガコンサルティングでは、潜在能力が覚醒する生き方を身体、心、意識の全次元における指導が受けられます。
グルは、生徒が真摯に求めると地球の裏側からでも現れると言われる情熱を秘めています。
このことを知っていた代表は正直に求めました。
この願いは、宇宙のネット回線を通じてキャッチされ必ず出会うようになっています。
このコラムをたまたまご覧になったあなたが、もし教えを求めていたら誠実に祈ってください。
さて、当サロンの代表には今の姿を実現するために与えられた条件がありました。
「痛み」「苦しみ」と呼ばれる感覚を身体で味わうこと、そして、それらの原因を探ることです。
これは、痛みや苦しみの感覚に溺れて理性を失うとできません。
理性は最終的な命づなです。
これが意識から切断されると、思考と感情、記憶の渦に巻き込まれ、冷静な認知能力を失います。
感覚のエネルギーは神経で知覚するため、身体で感じられるぶん耐えがたいのです。
たいていは、このエネルギーが神経に流れるとまともに考えられなくなります。
なぜなら、痛みが勃発すると怒りや不安といった感情も怒涛のように噴出してくるからです。
しかしながら、ヨーガ・スートラの指導者になるには「身体の痛み」と「感情」を識別する認知力が必要です。
ヨガインストラクターだった30代の代表は、この道を選んでしまったのです。
痛み、苦しみの感覚には質があります。
心理的、感情的、肉体的に分けられ、体験的にも、精神的、社会的、経済的と分けられます。
このレイヤーを見分けられるようになるには、苦痛を味わう自分を観察して見極めるしかありません。
身体に不調を抱いたとき、あるメンターは「おめでとう」と言われました。
「あなたは苦しみなさい。そうでないと人の痛みがわからないでしょう」と。
「汝自身を知れ」という真理、ご存じでしょうか?
この法則は、潜在能力を目覚めさせたい人には避けて通れない条件です。
ここで言われる「汝」を悟る前に通過点があります。
あなたの身体と和解してください。
かろうじて生きている身体の健康レベルから、意識的に生きる精神的に強い身体に変えてください。
日本の社会には、疲れた身体で潜在能力を目覚めさせたがるビジネスマンが多すぎます。
代表が身体を変えるきっかけになったのは日本とインドを往来した、あの5年間です。
そのなかの一つをご紹介します。
アーユルヴェーダに「パンチャ・カルマ」というトリートメント(治療)があります。
身体の心理的、感情的、肉体的な領域にたまった毒素を排出していく治療です。
40歳のときに実施したのですが、40年生きてきた身体に潜伏された感情、記憶のエネルギーを浄化しました。
この浄化は大変苦しく逃げたくなった時、師はこのように諭して理性にとどまらせてくれました。
「その身体で日本に帰ってヨーガを指導するな」
ヨギたちのアーユルヴェーダは、リゾート施設やエステの優雅な体験とは異なり超自然で本格的です。
彼らの治療で、身体の内側の汚れ具合によって見え方まで変わることを経験しました。
胃に潜伏した怒りを吐き出した後、メガネなしで遠くの山の木を一本いっぽんが鮮明に見えました。
腸にたまった憂いのエネルギーを出すときは、まるで鬱のようになりました。
ダメ人間になって帰国できなくなるのではないか、そう思ったほど精神的につらい治療でした。
古代の智恵を通して行う浄化はキレイごとではありませんでしたが、自覚できたことがあります。
それは、身体は感情と記憶の貯蔵庫であるということ。
そして、心のあり方ゆえに身体はとばっちりを受けているということです。
本来の身体は健康ですが、心のあり方、自分の生き方、思考の使い方によって、不健康にさせられたり、
歪ませられたり、病気にさせられています。
身体が悪いのではありません。
自分の心を無防備にして生きてきた結果が身体の状態です。
老廃物を泣きながらバケツいっぱいに吐き出し、そう悟りました。
このとき、意識と身体を切り離して認識する意識が覚醒しました。
「自分の身体」と言葉では言いますが、今では家のように認識しています。
ヨーガでは、人間の身体は神殿に象徴されます。
その知識が自分の現実になりました。
本来の身体は知的に扱うものであり、魂を宿すものです。
このことを知らないばかりに、そのように扱ってこなかったこと、ふさわしくない言葉を身体に響かせて生きてきた過去が走馬灯のように浮かんで大反省に至りました。
幸せになりたいと願いながら、幸せを表現するために与えられた身体を粗末にしてきたのです。
汝自身を知れ、まず、あなたの身体と和解してください。
体はあなたの神社です。
大切にすればするほど、人生は想像以上に好転していきます。
人生のステージアップを、あなたが望まなくても自然にそうなります。
第7話に続く。