コラム
瞑想サロン「精神と時の部屋」が生まれるまで 第3話
2024.10.26
2024年10月17日にオープンした瞑想サロン「精神と時の部屋」の誕生秘話をシリーズで
お届けしております。今回はその③です。
映画「2番目に幸せなこと」のなかでマドンナがヨガインストラクターのアビー役を演じ、
そこからアメリカでヨガブームが始まり、その勢いは海を越えるほどになりました。
日本はその影響をいち早く受けた国です。
当時の代表は、スポーツクラブやヨガスタジオでヨガレッスンを担当する
フリーインストラクターとして活躍していました。
ヨガマットを背に、あちらのスタジオからこちらのスタジオへ。
肌を露出したヨガウェアを着て、華やかな仕事でした。
しかし、何度やめようと葛藤したかしれません。
ヨガインストラクターになったら誰もが一度は通過するであろう悩みの地点があります。
自分の教えていることに疑問を抱きはじめるのです。
ヨーガの中身を学び知るほど、ポーズしか教えられない自分が明らかになるからです。
そんな葛藤から20年がすぎ、今ではその悩みを聴く側になりました。
ヨガインストラクターを務めるということは、星の数ほどある千差万別なヨーガの道の一つ。
ですから、疑問など抱かず与えられた場所で今自分ができることを誠実に務めるべきなのです。
利己心からくる疑問から不信感がわいて道を脱線しない限り、成長というゴールに達します。
自分からわざわざ辞めて遠回りになることをしなければいいのです。
その道での人生の課題を終えたとき、生き方のステージが上がるようになっているからです。
そんな葛藤の裏にある成長。
これを見極めることができないと、そして、ゴールまでの耐久力が心にも体にもないと、
正当な理由をつくりあげ自分で選んだ道を辞めてしまったことでしょう。
この盲目状態に陥るたび、あらゆるサインが目の前に現れ脱線することから救われました。
そのなかのエピソードのひとつに「トラックのサイン」があります。
友人とドライブ中「もうヨガインストラクターやめようかな。だって本当のヨーガを
教えられないもん」←今思えばなんて自惚れた奴だと恥ずかしい・・・
そう口にした途端、目の前に大きなトラックが車線変更してきました。
一瞬ブレーキを踏んでスピードを落とさなければならないほど急な割り込みでした。
その勢いに気をとられていると、隣にいた友人が大きな声で言いました。
「見て!ヨーガって書いてあるよ!!!」
トラックの後ろ扉には、アルファベットで大きく「YOGA」と書いてあるのです。
用賀という社名だったのですが、自分ごととしてとらえてしまいました。
「辞めちゃダメよ」そんなサインにとらえたのです。
運動目的だったとしてもポーズはヨーガの真髄に、神につながる参道の役目を果たします。
内面に無意識だった人も、そういうものが自分にあるんだと知るきっかけになるからです。
与えらた道で、人生の課題を果たしながら次につながる成長をなしとげると人はどうなるか。
無理に探さなくても目の前に次に進むべき道が現れます。
「次はどうぞこちらへお進みください」と厳かな。
わかりやすい一本道でくることもあれば、真髄を知らせるため二通りで現れることもあります。
ですから、瞑想に続くヨーガの道において、はじめに開発するよう指示されるのは「識別力」なのです。
この識別力を、これまでの道を通して身につけたかどうか。
自らの識別力を試されるときはステージが上がるたび訪れます。
タレントヨガインストラクターの道か、ヨーガ指導者の道か。
一方は華やかで、一方は地味。
一方は脚光を浴びる舞台、一方は裏方。
この二つの道が代表の前に現れたのです。
4話に続く
瞑想サロン精神と時の部屋
瞑想サロン精神と時の部屋は、ラージャ・ヨーガに基づいた科学的なアプローチによる脳と心のトレーニングプログラムを開発、指導しています。認知機能の低下がはじめる40歳以上の大人に瞑想を啓蒙することで認知症の予防を。ビジネスリーダーのメタ認知力を高めることで日本経済を活性化することをミッションとし、日本のQOL、ウェルビーイングの向上のために活動しております。
所在地:会員制のため住所非公開
代表者:畠山 桂子
設立:2024年10月17日