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瞑想サロン「精神と時の部屋」が生まれるまで 第2話

2024.10.24

2024年10月に公開された瞑想サロン「精神と時の部屋」は、お寺の住職になるわけではないけど
一般のストレス解消の瞑想を超えて精神的に自分を深めたい、そんな大人のための瞑想サロンです。
この精神と時の部屋の誕生秘話をシリーズでお届けしております今回はその②です。

心理学の講座中に突如わいた一つの疑問から、模索の日々が始まりました。
そんなある日、家の中がヨーガの本や雑誌だらけになっていることに気づきます。
後になり、ヨーガに興味を持ち始めた義理の妹が買い集めたものだったと知るのですが。

何冊か手にとりパラパラめくっていた中のある一文に目がとまりました。
その瞬間、スッと稲妻のように青白い光が背中を通った感覚があったと同時に
「人間を根本から再生するものはこれ(ヨーガ)だ!」とひらめきました。

この一瞬から精神と時の部屋が公開されるまでの代表の長い長いヨーガの探究が始まったのです。

ヨーガの探求に背中を押したエピソードの中で絶対にはずせないものがあります。
それは、ステージ4のガンを克服した母の生還のストーリーです。
ガンの術後にヨーガを始めた母は、今も生きてくれています。

母の生還ドラマを間近で見ていた娘の代表は思いました「呼吸が変わって心が変わったからだ」と。

しかし、短絡的に「呼吸だからだ」と決めつけるわけにはいかず、呼吸の何がどこに、どう効いて
良い結果が出るのかを研究するまでは、呼吸が変わったから心が変わったとは言い切れません。
奥の奥まで深く考える思考癖を持っていたことが、ヨーガの科学を探求するには役立ちました。

探求は机上でできるものではありません。
実際の指導と自分自身のヨーガの検証が必要です。

まず、千差万別な指導ができるようになるためあらゆる指導現場を経験することから始めました。
子ども向けの水泳教室もある地域密着型のスポーツクラブから、都内のおしゃれなヨガスタジオ、
百万単位の入会金が必要なホテルのフィットネスクラブと、あらゆる階層のクラスを指導しました。

ヨーガを指導と言っても、当時のレッスンは運動を目的にしたヨーガのポーズを教えることが中心です。
はじめた頃は何の疑問ももたずにレッスンをしていましたが、レッスンの数が増えれば増えるほど
本当にこれでいいのかと考えるようになりました。

ヨーガレッスンに参加する人は潜在的に深いものを求めています。
それが何であるかを自覚しているわけではないけど、心に響く何かを期待しているのです。

しかし実際のレッスンは、当時は今よりパワーヨガが主流です。
本当に必要なのはこんなに体を駆使するポーズじゃないよね・・・?と心のなかで思いながら
何かをうったえているような女性たちの瞳を見ていました。

今でもレッスン中の女性たちの表情や息づかいを覚えています。

極めつけは、若い女性が中心のおしゃれなヨガスタジオでレッスンをしているときのことです。
犬のポーズをキープする女性たちの先頭で、腕をブルブル震わせて耐える彼女たちを見たとき
「ヨーガは一人ひとりに合った教え方で指導しないとダメなんだ」という気づきが訪れます。

なぜなら誰一人として同じ心と身体ではないからです。
生きてきた歴史も、性格も、価値観も、誰もが違うパズルのコマで今の自分になっています。

中には犬のポーズが必要ない身体もあります。
激しい呼吸が必要ない心もあります。
それでもレッスンの通りにポーズをとる、我慢しなきゃと心の中で思いながら。

そんな女性たちの声にならない声に気づいていました。

39歳、ヨガインストラクターに幕を閉じ、インドの扉が開きました。

3話に続く

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精神と時の部屋のホームページで苦労したところは、実はプロフィールなのです。

実績を示すため指導した人数を書いたりしますが、もはや数えきれません。
1レッスンで何人指導して、それを1日に何回レッスンして、それを月に換算してと
こうすれば出せないこともないでしょう。

しかし、それは諦めました。

葉っぱの数を数えるでしょうか?

大きな木の木陰で涼しい思いをしたとき木の存在がありがたいことに気づいて
木を見上げるように、実際に木の下に来てみなければわからないこともあります。

そんなことを提供できる年齢になったのだと思います。

ヨーガのブームが静かになったころ瞑想が一般的になり、瞑想カルチャーなるものも生まれています。
お若い方も瞑想を親しめる世の中になりつつあります。

しかし、わたくしのような世代がそこで瞑想をたしなめるかというと少し違うように思います。

なぜなら、人生後半になれば誰でも少しずつ自分の死を意識します。
それはまだだとしても、認知症を意識したことのない人はいないのではないでしょうか?
わたくしの世代は、そんなことが人生に入りこんでくるようになります。

ストレス解消やイライラ、不安を緩和するための瞑想は、情報社会の中心で活発に活動するには
必要です。

しかし、わたくし世代のような情報に接しているけどその中心にはいない人には、
何かもう一つ深みが欲しいと思うのではないかと思います。

同じストレスやイライラでも、年代によって生じる原因もイライラの質も異なります。

瞑想は人生の下地になります。

ですから、ご自身の年齢に合った内容で良い下地を築いてください。

そうすれば、晩年は若い頃にはどうやっても開かなかった女性性が華開きます。

瞑想サロン精神と時の部屋

瞑想サロン精神と時の部屋は、ラージャ・ヨーガに基づいた科学的なアプローチによる脳と心のトレーニングプログラムを開発、指導しています。認知機能の低下がはじめる40歳以上の大人に瞑想を啓蒙することで認知症の予防を。ビジネスリーダーのメタ認知力を高めることで日本経済を活性化することをミッションとし、日本のQOL、ウェルビーイングの向上のために活動しております。

所在地:会員制のため住所非公開

代表者:畠山 桂子

設立:2024年10月17日

URL:https://sprit-time-room.com