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潜在意識が目覚める重要な転換点

2024.12.06

いつも瞑想サロン精神と時の部屋をご利用いただき、ありがとうございます。

本日、個人指導にいらした会員様が、地下の瞑想ルームから上がってこられたとき目に入った玄関の光にウットリされたとおっしゃっていました。

個人指導の後は、神経が穏やかになるので五感が研ぎすまされます。そのぶん日頃は意識が向かない領域に向かうようになります。

南向きの陽射しは日常の景色。そんなことにもウットリできる心で日常を生きていくことができれば、私たちはもっと幸せな気分で生活できるのかもしれませんね。

そのためにも神経を鎮め、胸骨と肋骨を中心に胸全体に呼吸をひろげ、身体的な緊張を解放してあげることです。

そして、精神的な疲労は「自己制御」で解放します。

自己制御は、意識の拡大における重要な転換点です。

この能力があるとないかが、低次と高次の意識との分岐点になり、高次元の意識に目覚める転換点です。

この意識が目覚めると、性格に根づいた自分を縛る思いこみ、記憶との一体化から解放されます。

身体の緊張、心の思いこみ、記憶を自己観察できるようになると、これらに言動をコントロールされなくなります。

こちらがコントロールする側になるからです。

これは、マインドフルネスや瞑想に親しんでいる方なら聞いたことがある話だと思います。なぜなら、今この時代に私たちの意識が拡大するために急務だからです。

自分の心と身体をコントロールできるようになればなるほど、真我は目覚めます。

性格ではなく、真我が人生の舵をとるようになります。

この真の自己意識が目覚めると、すべての状況に対して客観的に、冷静に、かつ思いやりをもって対応する人間的器の深い人に変わります。

わたくし自身も、この自己観察の能力を身につけたことで、あらゆる心の働きから自分を守ることがでるようになりました。自分を不幸のどん底に落とし入れる記憶に縛られずにすんでいます。

一つ実例をご紹介します。

肌で寒さを感じるこの時期になると、十和田湖にいた一匹の柴犬を思い出します。

冬季は閉鎖される宿泊施設に置き去りにされていた老犬です。

状況を詳しく記載することはあまりに苦しいシーンのため控えますが、当時の寒さと同じ感覚をこの肌で感じると、脳裏からこの老犬が現れ、あのシーンがよみがえり、気分は落ち込み、身体がこわばります。

放っておくと何も手がつかない状態になるほどに。

当時の映像が鮮明に浮かび、当時の状況が脳裏に再現されると、胸がえぐられるほど苦しくなります。

その一方で、今この心身の状況を観察しているのが今ここを生きる自分の意識だと理解しています。

言うなれば、苦しみと冷静さのはざまにいる状態です。

これができなければ、インドで見た可哀想な子犬(これも詳細を記せません)、バリで見た怪我をした犬など、動物好きな私には耐えられない数々の過去の映像に今もなお全身で苦しみ続けなければなりません。

記憶という働きがある以上、経験した出来事も感情も忘れることはできません。

ですから、心が過去を脳裏によみがえらせたとき、その時の自分の意識がどうあるかが大事なのです。

記憶と一体化してしまっている意識なのか、記憶を観察しているのだと自覚できる意識なのか。

この能力を習得するために考えたのが、わたくしの初版「覚醒のヨーガ」です。

覚醒のヨーガは、自己観察・自己制御の意識に覚醒するヨーガと言っても同じです。

紐ヨガは、日常のコミュニケーションや仕事、生活のすべてにおいて、真の自己意識であり続ける能力を実践する人に開発します。

呼吸と動きに意識を向けて紐ヨガを行い、神経の働きを改善します。

神経が正常に働くと、観察している真の意識が表に立ってきます。

この観察の意識は、日常生活の私たちは「反応」する方に忙しいため潜在されています。

この観察の意識、真の自己といわれる意識になると、人間は自分自身の性格の限定から解放され、人間力が次元的に向上しはじめます。

人生で困難に遭遇しても、真の自己と一体化し続けていることさえできれば、性格から判断すると諦めてしまうことを、やり遂げる自分に変わります。

過去を基準に未来を決める性格ベースで生きる人生か。

使命をまっとうするために物事を選択する真我ベースの人生か。

この二つの人生ベースの分岐点は、自己制御できるかどうかです。

生きれば生きるほど記憶は増えていく一方ですよね。

だからこそ、紐ヨガのシンプルな方法で大きなものを、真の自己意識に目覚めた人生を手に入れてください。